1968年に放送が始まったテレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第1期は、日本の妖怪文化や昭和アニメ史に大きな影響を与えた名作です。
第1期は、白黒の映像で描かれた昭和時代と妖怪がマッチした独自の世界観が特徴となっていますね。原作者水木しげる氏の社会風刺が効いたストーリーは、いまなお令和になってもファンの間で大人気です。
この記事では、第1期アニメのあらすじやシリーズ全体の特徴、視聴のポイントを初心者向けに解説しますね。これから鬼太郎の世界に触れてみたい方や、どのシリーズから見ればいいのか迷っている方にもおすすめの内容です。
目次
ゲゲゲの鬼太郎アニメ第1期とは?放送概要と基本情報
まずは作品の基本的なデータをおさえます。
項目 | 内容 |
---|---|
題名 | ゲゲゲの鬼太郎(第1期) |
放送時期 | 1968年1月~1969年3月 |
話数 | 65話 |
制作 | 東映映画(東映アニメーション) |
放送局 | フジテレビ系列 |
映像 | 白黒 |
原作 | 水木しげる(ゲゲゲの鬼太郎) |
昭和40年代の白黒アニメーションで、物語に当時の価値観や社会の様子が色濃く反映された内容となっています。
ゲゲゲの鬼太郎アニメ第1期のあらすじと基本構成
まずはこちらでネタバレなしでアニメ1期のおおまかなあらすじや、シリーズの特徴をみていきます。
ゲゲゲの鬼太郎アニメ1期序盤のエピソードと雰囲気は?
第1期は、1話完結型のエピソードを中心に展開されます。第1話ではお化けナイターといって鬼太郎と人間の命をかけた野球勝負が描かれます。1話から鬼太郎が人間と妖怪の間に起こる問題を解決し共存の道を探していくヒーロー的なストーリーが印象的です。
序盤は『人間を苦しめる妖怪を、鬼太郎が退治をしていく』というホラー要素の強い話が多いです。どんな人が見てもわかりやすく楽しめるスリルのある演出が特徴となっています。モノクロの背景美術や音楽はどこか不気味で、昭和の怪奇映画のような空気感がすてきですね。
子供向けに制作されていますが、妖怪の中にはほんとに怖いやつもいて、大人のわたしも視聴を続けているとぞくぞくしてきました。一部の回で、声優の方も白黒で表現される妖怪がほんとに現実世界にいそうな気がして、収録の際スタジオで悲鳴をあげてしまったこともあるとか。
ゲゲゲの鬼太郎アニメ1期シリーズ65話の流れ
全65話を通じて大きな長編ストーリーはなく、基本的には1話完結のオリジナルエピソードや原作漫画のエピソードをアレンジした内容が中心です。たまに2話かけて前編と後編に分かれる話も存在します。
話ごとに登場する妖怪たちにはそれぞれ個性的な特徴や背景があり、人間社会への風刺や道徳的メッセージが織り込まれているのです。第1期は後のシリーズにも多く登場するキャラクターや世界観を確立した作品でもありますね。
ほとんどが1話完結なのでどの話から見てもわかりやすくなっていて、初見の方も入りやすいのはGOOD!
ゲゲゲの鬼太郎アニメ第1期のメインキャラクター紹介
ここではゲゲゲの鬼太郎のアニメキャラクターを簡単に紹介していきます。このころのレギュラーメンバーといえるものは鬼太郎、ねずみ男、目玉おやじの3人です。
後のシリーズでレギュラーとなる他のメンバーは1期から登場しますが、出番は少なめとなっています。
- 鬼太郎:日本妖怪のリーダー的存在で人間と妖怪の共存を目指す少年
- ねずみ男:ずる賢く立ち回り鬼太郎の敵になることもあるがどこか憎めない
- 目玉おやじ:鬼太郎のお父さんでよいアドバイザー
- ネコ娘:人間と猫又の間に生まれた半妖の少女、のちのシリーズでレギュラーとなる
- 砂かけ婆:砂を使って戦うのちの鬼太郎ファミリーの一員
- 子なき爺:泣くと石像になって重たくなる。砂かけ婆とセットで出てくることが多め
- 一反もめん:空を飛べる布の妖怪で、のちのシリーズで鬼太郎のファミリー化する。
ゲゲゲの鬼太郎アニメ第1期の魅力とみどころ
第1期は、令和現在のアニメでは絶対にみられない「昭和レトロ感」が新鮮で魅力的です。
- モノクロだからこそ表現できる陰影など美術の表現
- 妖怪を通じて描かれる昭和の社会問題
- 怪談テイストの音楽や効果音
- 子ども向け作品でありながら大人でも楽しめるホラーストーリー
特に、現代アニメにはない昭和アニメにあった独自の緊張感や空気感があり、昭和文化やアニメ史に興味がある人には貴重な作品です。
鬼太郎の漫画の原作の雰囲気が白黒なのもあって、忠実に再現されているところも長所となっています。
ちなみに鬼太郎のアニメや漫画について詳しく知りたい場合は、『ゲゲゲの鬼太郎入門|漫画・アニメ・映画の違いや特徴とおすすめ順ガイド』のページでまとめています。
ゲゲゲの鬼太郎アニメ初心者向けのおすすめ視聴方法・配信情報
ゲゲゲの鬼太郎のアニメを初めてみるなら原作のストーリーや雰囲気がかなり表現されている1期はおすすめです。
しかしすべてのエピソードを順番に見ていくのは大変なのであらすじを見てみて気になった話や印象的なエピソードから見ていくのもおすすめですよ。
ちなみに以下のエピソードは視聴していて、初心者にとっても見やすいなと感じました。初めての方は以下のエピソードからみてみるのもいいかもしれませんね。
1話おばけナイター
記念すべき1期の1話目です。妖怪のバットを拾ってしまった少年とその仲間たちが、命を懸けて、鬼太郎たち妖怪連合チームと野球をするというもの。
1話なので雰囲気は明るめですが、人間側が負けたら命をとられてしまうというとても恐ろしい勝負です。しかも妖怪チームにはある秘密兵器があります。果たして勝負の行方はどうなってしまうのか?
4話/吸血鬼ラセーヌ
日本に来日したパリの妖怪(吸血鬼)が日本で女性の血を吸って、事件を起こそうとするというものです。野望実現のためラセーヌはねずみ男を雇い、邪魔な鬼太郎を抹殺しようと試みますが…!?
初めての鬼太郎対西洋妖怪といったかんじで、鬼太郎が絶体絶命な感じですが実はラセーヌよりも実力がだいぶ上回っていることがわかります。どんな勝負になるのか?楽しみに見てほしいですね。
10話~11話/妖怪大戦争の前編と後編
西洋の妖怪の大将であるバックベアードが日本を征服して、妖怪の暮らす国にしようというとんでもない話です。もちろん鬼太郎が黙っているわけはないので戦いになります。
この時鬼太郎の呼びかけに応じて集まったのが、のちのシリーズで鬼太郎ファミリーと呼ばれる一反もめんとすなかけ婆と子泣き爺です。彼らの初登場回なのでぜひそれぞれの戦うかっこいい姿をみてみてくださいね。
バックベアード軍団に対して鬼太郎たちはどう戦い日本を守るのか?
20話/猫娘とねずみ男
こちらものちの鬼太郎ファミリーである猫娘が初登場の話です。よくわるさをしているねずみ男が地獄のエンマ大王に目を付けられ殺されそうになるというもの。
その際に鬼太郎がとった行動がねずみ男との友情を感じさせるものになっており、いい雰囲気です。いつもは鬼太郎とネズミ男は意見が対立したりして、いがみあうことも!しかしいろいろありつつも鬼太郎とねずみ男は仲良しの友人なんだなということが印象深いです。
下のDMMTVでも1期~6期まで配信されていて各話の簡単なストーリーがのっています。ぜひ確認してみてください。DMMTVの初回登録の方は無料視聴期間もあります。
まとめ
第1期『ゲゲゲの鬼太郎』は、妖怪アニメの原点であり、昭和文化と妖怪の世界が合体した貴重な作品です。
白黒映像や一話完結のわかりやすいホラーテイストのストーリーは、現代の視聴者にとっても魅力的でとても楽しめます。初心者向けの解説や各話紹介を今後も追加予定なので、気になる方はぜひブックマークしてみてください。